中国に滞在していると、安い物はとても安く、
高い物は日本と変わらないという、
その価格差にびっくりすることがよくあります。
今回は、そんな上海の物価がどの程度のものなのか、
いくつか例を挙げて紹介してみようと思います。
身近な物から紹介するので、一般的な基準からは
少し離れてしまうかもしれませんが、ご了承下さい。

・小龍包(シャオロンポー)
上海と言えば「小龍包」。小さな包子に肉汁が
つまった小龍包は、朝ご飯や昼ご飯として、
庶民に愛されています。一般的に上海の人が食べる
小龍包の価格は、一籠(12個)5元(約70円)です。一籠で十分お腹一杯になります。
ちなみに、肉まんや野菜まんは1つで1元(約14円)以下くらいです。
また、中国の餃子は、ほとんどが水餃子ですが、
1人前2〜3元(30円〜45円)くらいです。

・串焼き、タンフーロー
串焼きは1本1〜2元(14円〜28円)。
羊肉の串焼きは屋外の至る所で売ってありますが、
香辛料が効いていて、とてもおいしく、
一度は食べる価値有りです。
タンフーローは、贅沢にフルーツを使った、
リンゴあめのようなお菓子で、イチゴやキウイなど
たっぷりのものでも3元(約42円)くらいです。

・ラーメン
ラーメンやチャーハンもよく食べられます。
どちらも、5〜8元(70円〜120円)くらいです。ただ、日本系のラーメン屋などに行くと、
一杯30元前後はしますので、
かなり価格差があります。

・カレー、ビビンバ
カレーは日本ほどには見かけませんが、
15〜20元(210円〜300円)くらいです。
ビビンバも、韓国料理屋に行くと、キムチ、ナムルなどの盛り合わせがついて、20元〜30元
(280円〜420円)くらいです。

・ビール
上海でビールと言えば、サントリーです。
レストランなどに行くと、サントリーしか置いてないと
いう店もあります。そのサントリーのビールの価格が
缶(350cc)で3元(約50円)前後。その他、
アサヒスーパードライ、キリン一番搾り、バドワイザー、青島ビールは5元前後(約70円)、
ハイネケン8元(約84円)くらいとなっています。
ペットボトル(500cc)の清涼飲料はお茶類が
3元(約45円)、ジュース類で3.5元(約50円)となっています。

・マクドナルド、ケンタッキー、ピザハット、
吉野屋など

上海でも、マクドナルドや、ケンタッキー、ピザハットなどのチェーン店は至る所で目にします。
ビックマックの値段が11.5元(約150円)、
ケンタッキーのチキンは1ピース10元(約140円)、吉野家の牛丼12元(約170円)、
ピザハットのピザがノーマルな物で40元〜50元
(560円〜700円)となっています。
ちなみに、各店舗でジュースは4〜7元
(60〜100円)くらいです。
マクドナルドを除いて、中国だけのメニューが豊富に
あり、ケンタッキーにこんなメニューがあるのか、
とびっくりすることもあります。吉野家も、中国では
チキン、豚、牛肉と幅広い選択ができます。
(最近は日本でも商品の品数が増えたようですね)

・地下鉄、バス、タクシー
地下鉄の料金が初乗り2元(約28円)、
タクシー10元(約140円)、バス1元(約14円)、空調付きなら2元(約14円)となっています。
上海市内でタクシーに乗れば、30元前後
(約420円)でほとんどどこでも移動可能です。
もちろん、上海市内は、ラッシュ時、雨の日などは
ものすごく混雑しますので、その場合は
もっと高くなります。

・名刺
先日こちらで名刺を作りましたが、できはまあまあで、100枚30元(約420円)でした。日本で作った物と大差ないので、かなりお得感があります。

・CD、DVD
正規のもので、音楽CD、DVDは12元〜25元
(160円〜350円)くらいです。
もちろん海賊版も幅をきかせており、路上では、
正規版ではないものが、CDなら5元(約70円)、
DVDなら10元(約140円)で至る所に
売ってあります。

・雑誌
ファッション雑誌を例に取ると、若い子たちに人気の
上海服飾は6.5元(約90円)、日本系の雑誌ViViや
Ozziは20元前後(約280円)とちょっと高めです。

・散髪
一般的な散髪屋なら、カットで10元〜20元
(140円〜280円)、シャンプー込みで
15元〜30元(210円〜420円)くらいです。
高いところだと60元〜100元(840円〜1400円)くらいのものもあります。

・メガネ
先日メガネを作りに行きましたが、フレーム
2000円、レンズ2000円の4000円くらいで、十分まともなメガネができました。これも物価の差か、日本に比べるとお得感があります。

・学生のアルバイト代、平均給与
学生のスキルによっても、かなり変わってきますが、
マクドナルドやユニクロでアルバイトしている人の話
では、時給10元前後(約140円)、
英語が普通にしゃべれる人が事務ワークで
15元〜20元(210円〜280円)、
日本語が普通にできる人となると40〜60元以上
(約560円〜840円)とかなり高くなります。
ちなみに上海の給与事情についてちょっと説明すると、上海の平均給与は1621元(約23,000円)です。
初任給はホワイトカラーで1000〜2000元
(14,000円〜28,000円)くらい、
ブルーカラーの場合は600〜1000元
(8400円〜14,000円)くらいになります。
有名大卒となると、初任給でも3000元以上
(45,000円以上)、外資系となるとそれ以上が
普通になります。
ちなみに、年配のタクシーの運転手の方に
聞いたところ、月収3000元前後
(約42,000円)、按摩屋のお兄さんで
2000元前後(約28,000円)だと
言っていました。

・携帯電話
安い物だと500元〜600元
(7000円〜8400円)くらい、
普通の物で1500元(約21,000円)前後、
カメラやMP3などの機能がついたものになると、
3000元〜4000元(42,000円〜
56,000円)くらいはします。いいものになると
ゆうに普通のOL月収を超えてしまいますが、
それでも今や、日本と同じく高校生でも持っています。また、ただ持っていると言うだけでなく、
いいものを求め、それぞれが個性を表現する
ひとつの手段にもなっているようです。
 
 
シャオロンポー(5元=約70円)
肉まん(1元=約14円)
タンフールー1串
3元(約42円)
タンフールー1串
3元(約42円)
麻辛湯、串一本
1元(約14円)
味千ラーメン、餃子セット
23元(約322円)
チャーハンとスープ
7元(約98円)
カツカレーと野菜スープのセット
24元(約336円)
チキンカツバーバーと
アイスティーのセット
7.5元(約105円)
ケンタッキーのセットメニュー
20元(約280円)
CD一枚
15元〜20元(210円〜280円)
散髪+シャンプー
(23元=約322円)
日本式髪型
カットで
30元〜50元(420円〜700円)
たこ焼き6個で
3.5元(約49円)