正月が近づくと、街を歩いていても、急に爆竹の大きな音が鳴り響き、
立ちすくんでしまう事もしばしばです。今でこそ慣れましたが、初めて来たときは、
こんな時代ということもあり「テロか?!」と思ったほどでした。朝からビルの下で
鳴りまくる爆竹が、正月の到来を思わせますが、日本のゆったりとした正月気分とは
全然違った、独特の正月気分を味わうことができます。
さて、以前、中国では正月に爆竹を鳴らす習慣があると紹介しましたが、現在上海では、
爆竹に負けず劣らず花火があがります。(特に花火が上がる日が、正月1日、3日、
15日の深夜0時前後です。)
花火といっても、日本で見るような大きな花火ではなく、大きさにして、10分の
1〜3分の1くらいの花火がビルの間や、公園からどんどん打ち上げられます。
それほどの巨大な花火がそこらの商店で売ってある事もおどろきですが、
(ここ1,2年、規制が厳しくなり、特定の場所では警官が張り付いて花火を
上げないようにしています。それだけ花火がすさまじいということです)大晦日の上海は、
ビルとビルの間からどんどん花火があがり、町中が花火で埋め尽くされます。
この壮観さは、日本ではまず見ることがありません。PL学園の花火など、
日本にも多くの有名な花火大会がありますが、それとは全く異なる、町中が花火に染まる
その様は、日本では除夜の鐘がみなに正月の到来を知らせるように、みなに正月が来た
ことを知らせてくれます。
写真は自宅の窓から撮影したものですが、途中、余りにも至近距離(距離にして20〜30
メートル)で花火があがったため、一度部屋から抜け出したほどです。
また、家で正月番組を見ようにも、花火の音がうるさくて音が聞こえないくらいでした。
あまり、日本で上海の花火について聞いたことはありませんでしたが、
これは是非一度体験していただきたいと思います。多くの日本人は旧正月のため日本に帰り、ちょっとさびしい時期ですが、旅行するには最高の時期かもしれません。

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