上海人は、年間平均800gも飲むほどのお茶好きで、この「大統路茶卸売市場」だけでも
年間販売量5000トンが取引されています。ここは、中国東部地方最大の卸売市場で、
浙江、江蘇、安徽、福建、江西、雲南などの産地から、160店余りが出店しており、
品目も1000種類以上になります。特に上海人に好まれるのが、「西湖龍井」、
「黄山毛峰」、「蘇州碧螺春」です。
 この場所と「天山茶城」との違いは、写真で見てもわかるとおり、天山茶城が観光客や、
海外からの買い付け客が多いのに対して、ここは、“昔ながらの市場”という感じの、
小さくて活気のある店がずらりと並んでいる所です。値札が貼ってありますが、正直、
でたらめなので、交渉は必須です。英語、日本語をしゃべれる人もあまりいないので、
中国語で値段交渉だけでもできた方がいいでしょう。
ちなみに、ここでは、「西湖龍井」と「太湖碧螺春」を買いましたが、値札の値段が
「龍井」500gで240元(3360円)
「碧螺春」500gで320元(4480円)
となっていました。そこで、安くして欲しいと頼んだ所、
「龍井」500gで160元(2240円)
「碧螺春」500gで180元(2520円)
まで下がりました。
さらに、500gずつ買うから250元でどうですか?と言ったところ、しぶしぶOK。最終的に、それぞれ125元(1750円)ずつで買ったことになります。それでも結構高く買わされたのではないかと思いますが、普通日本で売ってあるものが1パック50gで、安くても700〜800円(高いもので1400〜1600円)はするので、自分で飲む分にはよいのではないかと思います。もちろん、その場で味見をさせてくれますので、自分の舌を信じていい物を選びましょう。気に入ったらその場で量に応じて、小さい袋や大きい袋にパッケージングしてくれます。

他にも、茶の卸売市場として有名な場所に浦東成山路500号(雲台路口)があります。