リニアモーターカー
上海に駐在して半年、はじめてリニアモーターカーに乗りました(2004年4月)。なぜ今まで乗らなかったのかというと、値段が高いからで(普通席で75元=約1050円)、タクシーで市内まで行くよりは安いものの、リムジンバス(空港から家の近所まで250円くらい)の約4倍もするからです。市内まで、通常は1時間程かかるのですが、リニアモーターカーで行くとたったの7分。その速さにだけは、正直かなりびっくりしました。時速300キロくらいではそのすごさはわかりませんが、時速430キロに達したとき、近くの高速道を走っている車はもう、止まっているかのようで、その速さを肌で実感できました。実質、最高時速で走るのは1分か2分ほどなのですが、走りはそのスピードにも関わらず静かでスムーズです。乗り心地もなかなかのものです。 普通席とビジネスクラスがあるのですが、乗車率15%というガラガラの電車で、たった7分間の乗車のために、誰が倍の料金を払ってビジネスクラスに乗るのだろう??とちょっと理解に苦しむ所です(ビジネスクラスは2000円くらいします)。しかし、聞くところによると、あまりに乗車率が低いため、庶民でも乗れるような値段を設定しようという意見が出ているらしく、最近では料金が改正されたとも聞いています。(まだ確認には行っていませんが) 観光に来られる方には、是非一度、空港から上海市内までリニアモーターカーに乗ってみることをおすすめします。やっぱり、この速度は値段に値しますよ。

駅のホームです
最高時速430kmです
時速430kmの景色

久しぶりにリニアモーターカーに乗ってきました(2004年6月)。行ってまずびっくりしたのがその値段。「あれ!?以前の半額になってる!」と、ついチケット販売のお姉さんに言ってしまいました。ビジネスクラスで80元(約1120円)、普通席だと40元(約610円)でした。(ただし、出迎えの人は50元です。チケット売り場で航空券を見せれば10元だけ割引になるようです。) 以前から、料金を改正するとは聞いていたのですが、安くしても乗客は相変わらず少なく、ほぼ半額にしてもその効果は出ていないようです。久しぶりの時速430kmでしたが、やっぱり相変わらず速いのに感動しました。ただ、今回はひとりで乗ったせいか、揺れが結構気になりました。この揺れ方で長距離を走られたらちょっと嫌だなーと思う程度の揺れです。今後、上海−北京間を結ぶことになるのかどうかは疑問ですが、まだまだ課題は山積みのような気がします。
<後日談>
先月、リニアモーターカーに乗ったの時に上の記事を書いたのですが、昨日(2004年7月21日)リニアモーターカーに乗ったところ、なんと乗客でいっぱい。全く客がいないわけではないようです。今は夏休みで旅行客が多いのか、たまたまだったのか...。とにかく、いつもガラガラだと思っていたリニアモーターカーも、値段を下げたこともあって、ちょっとは利用されるようになったのかもしれません。

リニアモーターカー2
時速200kmの景色
ホームに上がるエスカレーター
時速表示計がついています
2階がチケット売り場
出発前でもお客はなし
リニアから見える浦東国際空港
チケットを買う人たち
リニア到着
ドアはドアガールが手動で空けてくれます
チケット売り場