この通りは、淮海路PARKSON(百盛)横の、淮海路と交差する通りで、路面店が多い場所です。近隣のデパートよりも値段が安く、デザインも豊富とあって、土・日ともなればどの店も客で溢れています。その中でも、今回注目したいのが、Vogueとhitomiの2店舗(hitomiはこの他にも4店舗を展開している人気店です)。この2店舗はともに、20代前後の女性をターゲットにした店で、日本の製品(いわゆるB品)を主に扱っています。B品とは言え、素材は本物、値段も安いとあって、流行に敏感な若い女の子(特に)に大人気です。
もちろん、中にはニセモノに近いものも稀に混じっていますが、 日本でよく耳にするブランドが一通り揃っています。
あるブランドなどは、品揃え抜群で、おそらくメーカーの人が見たら激怒するのではないかと思う程です。
近くのニセモノ市場「襄陽(シャンヤン)市場」でも、こうした若者に人気のある店はたくさんありますが、そこと一番違うのはやはり素材。
「襄陽(シャンヤン)市場」で買う人たちは、素材も縫製も気にしないから、とりあえず流行のデザインのものが欲しい!という人たちで、
それに飽き足らない人たちは、多少値段が高くても、B品を探しに行くようです。
どんなに工場に厳しく言っても、B品や横流し品が高価な値段でやりとりされる限りは、流出を止めるのは非常に難しいことなのかもしれません。
将来中国に進出する予定がないならばそれでもいいでしょうが、将来進出する予定があるならば、一度こういった所に足を運んで、
自社のB品やコピー商品が出回っていないか調べておいた方がいいと思います。コピー商品などは、ひどいときは、中国に店舗を出していなくても
作られてしまう事もあるほどです。B品と言えば、ネームを真ん中から切っただけ、というわかりやすいものが多かったのですが、今回「hitomi」に行ってみると、どのブランドかすぐにわからないように、きれいに切ってありました。
また、新楽路にSABRI.NA GLORYという上海ではほとんど前例のない、古着ショップがオープンするそうです。香港ではすでに受け入れられていますが、上海ではまだ抵抗があるようで、今後の展開が注目されます。店内の商品の3分の1が古着。その古着のほとんどはアメリカからのインポートものだそうです。店内には、SABRINA古着改造所というのがあって、古着を持って行けば、200元前後(約2800円)で個性のある服に仕立て直してくれるそうです。 |