杭州は緑が多く、最も有名な西湖を始め、多くの観光スポットが集まっています。「六和塔」という有名なお寺があるのですが、その最上階からは杭州の風景を一望することができ、美しい杭州の街並みと自然に魅了されます。市街地にはビルが建ち並び、反対側には自然が広がっています。西湖に沈む夕日もさることながら、ライトアップされたお寺など、夜の西湖も見所です。西湖の周りは、観光客が散策できるように整備されており、昼間と夜の二回歩くことで、全く違う西湖を楽しむことができます。
西湖と言えば、中国の緑茶の中で最も有名な「西湖龍井(シーフーロンジン)」があります。特級品になると、直売店で買っても50g(一袋)で600円くらいします。(もちろん、日本で買えばその何倍もしますが。)
緑が多く、お寺も多い杭州の眺めは、京都の雰囲気に近いものを感じましたが、そのスケールの大きさは京都の比ではありません。杭州までは上海から電車で二時間くらい距離にあり、基本的には直行バスか電車で行きますが、時間がない人は上海からタクシーで行くことも可能です。メーターで走れば、片道500元前後の往復1,000元(約14,000円)くらいになります。
 
杭州の街からちょっと外れた場所に、観光地として
有名な鍾乳洞があります。なかは入りくねっていて、
なかなかハードですが、外は上の写真のようにのどかな
田園風景が広がっています。
有名レストランのひとつ「天外天」。最も観光客の訪れるお寺の麓にあります。
 
塔から眺められる杭州の街並み。
目の前には高級住宅地が広がっており、(別荘だらけです)
その先に見えるのが、「西湖」です。
同じ塔から見える風景も、ちょっと反対方向を見れば、
ビルが並ぶ都市の景観です。実は、杭州は蘇州と並び
観光名所であると同時に、上海からの距離が近いことで、
工業地帯としてもすさまじく発展しています。
 
山から眺める西湖。西湖は杭州の中心で、
周りは高い建物や山が広がっているので
色々な所から見渡すことができます。
杭州で有名な寺廟(儒教のお寺)。
中国人観光客が訪れる名所のひとつです。
 
山から見渡す景観は、上海からたったの2時間の距離とは
思えないほど、ゆったりとした雄大なものです。
スタジアム、ビルなどが立ち並び、山と湖の横は
すでに大都市へと変貌しています。蘇州とともに、
長江デルタ経済圏と呼ばれているのも納得がいきます。
 
楼外楼の隣にある、中山公園。西湖に面しており、
ここでは朝から多くのの老人が集まって
太極拳をしている姿が見られます。
杭州の街並み。
 
日本の京都を思わせるような、自然を利用した庭園は、
久しぶりに日本に帰ったような安心感を与えてくれます。
お寺に参拝に向かう観光客。日本と同じで、
中国人も参拝のためならながーい距離もいとわず歩きます。
伊勢神宮のような雰囲気のある参道です。
 

孔子をまつるべく2002年に建てられた寺廟。

西湖の景観。目の前に見えるのは杭州でも有名なお寺で、
夜はライトアップされ、昼間は味わえない美しさです。
 
 
西湖の周りは散歩道になっており、昼と夜の景観を
楽しむ事ができます。夜はカップルのスポットという感じです。
西湖の側の公園にクジャクを集めた場所がありました。
羽を見せるクジャクに中国人観光客は大喜び。
クジャクもわかっているのか、拍手喝采の中、
自信まんまんで羽を広げていました。
 
参道沿いには多くの古代仏教遺跡が並び、
洞窟のようにもなっています。
中国茶の中でも最も有名な西湖龍井の直売店。
お茶の作り方や実演をやってくれますが、中国語のみです。
最高級のものは、50gで800円くらいするとか。
中国の物価で、さらに産地直売ということを考えると、
これが日本では何倍の値段で売られているのだろう
と気になるところです。(他にも杭州はシルクが有名です)
 
西湖の渡し船は、一人600円くらい。
10分から15分くらいで渡ることができますが、
遊覧船に乗ってのんびり西湖を楽しむのも
いいかもしれません。
西湖の湖畔には、観光客が写真撮影をする
スポット多くがあり、自分の写真をポーズを決めてとるのが
大好きな中国人は、 喜んで写真撮影をしていました。
もちろん、ツアーに参加すると、写真撮影のための時間が
とられていることがほとんどです。
 
昼と夜の西湖の雰囲気も随分違いますが、
朝散歩するのも非常にすがすがしくいい気分です。
地元の人が、至る所で太極拳をしています。
西湖畔の撮影スポット。
 
杭州で最も有名なレストラン楼外楼。
午前10時くらいに行ったので、ほとんど人はいませんでしたが、夜になると観光客などがわいわいおしよせ、
ゴールデンウイークなどは席が取れないほどです。
多くの仏教遺跡もあり、京都のような場所であったことがわかります。
 

中国のゴールデンウイークを利用して、杭州に行ってきました。ゴールデンウイークの観光客の数はすさまじく、旅行に行こうにも電車のチケットやホテルが取れない状態でした。
旅行代理店に行っても、やはりチケットは取れず、「上海旅遊集散中心」という上海体育館側にある長距離バススタンドに行ってみたところ、「杭州西湖2日遊」という1泊2日のツアーがあったので、それに参加しました。料金は通常368元(約5100円)ですが、ゴールデンウイーク料金で398元(約5500円)でした。この料金は、「ホテル、電車、現地でのツアーバス、ガイド、3食プラス朝ご飯、ホテル代」込みの値段です。
 中国で、中国人に交じってツアーに参加するよさは、観光地をくまなく回れること、ただ、ガイドはほぼ中国語のみですので、多少中国語ができないと、集合時間などの情報交換が難しいかもしれません。また、ご飯も一人に一食が供給されるわけではなく、安いツアーの場合はほとんどが、みんなでくるくる回るテーブルに乱雑に並べられた中華料理をつつきあうという事になりますし、杭州の旅にも関わらず、伝統的な杭州料理は食べれません。今回の杭州の旅でも、中国の人たちと皿を(それもどこにでもある中華料理です)つつきあうのがいやだったので、夜ホテルに戻ってからは、街に繰り出し、夕食を食べました。タクシーの運転手に「杭州で伝統的な杭州料理が食べれる所はどこですか?」と聞いた所、「天外天」と「楼外楼」の2つを教えてくれました。楼外楼は西湖の側に、天外天は山の奥、観光地で有名なお寺の側にあります。