上海視察日記
2004/05/01
 

韓港城
南京西路の人民公園より、成都北路という大きな通りの交差するところに韓港城がある。5月1日OPEN予定で、中国にしては珍しく予定通りOPENしていたものの、中に入ると上の方のフロア(4階部分)はいまだ工事中で閉鎖されていた。テナントもまだ入っていないスペースもあり、見切り発車の感が強い。ブランドは一部高いブランドも入っているものの、全体的に安い韓国、香港のブランドで占められている。 あくまで予想だが、韓港城は当初、韓国城という名前でOPENすると媒体で読んでいたのだが、実際行ってみると、韓港城だった。もしかしたら、韓国ブランドのテナント誘致に苦戦をして香港ブランドを急遽抑えた可能性がある。場所もよくないのか、人通りが少なく、楽器奏者などを迎えてのイベントなどで集客を図っていたが、人の集まりはよくない。1階部分はある程度人はいるものの、玩具や美容院などの入っている上階は休日の3時頃なのにまったく人がいなかった。正直なところ、最近の韓国ブームの影響力は微塵も感じられない。

GWの上海
5月1日〜5月7日、中国でも労働節という大型連休が始まりました。
今年は各地への人出は史上最高の9,300万人にのぼるとされています。
昨年はSARSの影響で、政府から休日の取り消し命令が出されたこともあって、 大型連休は2年ぶり。
期間中、百貨店はどこもイベントで集客を図り、買い物券や割引などでお客を掴もう と躍起になっています。
一日回っただけでも、歌手を呼んだイベント2つ、化粧品、菓子のイベントなど、 至る所でイベントが催されていました。イベントを手がけている百貨店は集客力もあり、 南京路、ワイカイロなどの特に人通りの多い通りは、まるで、祭りの後の人ごみみたいな、そんな混雑ぶりです。
買う側も買う側で躍起になっているという感じで、人の集まるところにまた輪をかけて人が集まっています。
中国では、消費者がもっとも購買に走るのは正月と国慶節、労働節の3つの時期と言われていますが、 この時期は、海外からの旅行者も多く、人出は正月のセールスシーズン以上という感じです。


地下鉄静安寺側にオープン予定の香港そごう


ゴールデンウイークで隣接する
静安寺には多くの観光客が訪れる

静安寺にオープン予定の香港そごう
5月1日にOPEN予定と聞いていたので行ってみると、まだ建物も完成しておらず、開店は大幅に遅れているようです。5月1日の労働節にオープン予定で、かなり宣伝活動などもやっていたようなので、かなりの誤算だったのではないでしょうか。中国の三大イベントのひとつであるゴールデンウイークのセール期間を逃したのも大きな痛手だったと思います。しかし、地下鉄「静安寺」駅という上海の中心地に位置していますので、今後、地下鉄から遠いという意味では多少分が悪い「伊勢丹」とどう差別化していくのかが注目される所です。

 
 
連休中の南京東路
大売り出しの表示に群がる人々
観光客も多く訪れる
静安寺側の公園
香港そごうから道路を隔てて向かい側には地下鉄の駅「静安寺」がある
そごうに隣接する静安寺は上海でも有名な観光地
ゴールデンウイークの休日を
公園でのんびり過ごす人々